高麗人参の値崩れ
昔、高貴な秘薬として知られる高麗人参は、高価であり簡単に手に入るものではありませんでした。町人や武家の娘まで身を売り苦界に身を沈めなければならなかったという話は数多く残っています。
高麗人参の価格は明治15年頃に暴落します。これは生産過剰によるものですが、西洋医学が台頭し漢方の地位が低下し始めた頃と一致します。しかし、明治の末期から大正にかけて価格は戻り、庶民には高いものになります。
若い娘が一生をかけなくては手に入らなかった高麗人参は、今のOLなら1ヶ月分の給料もあれば、ひと病に使う分の高麗人参は手に入ります。
昔は主に煎じ薬だった高麗人参も今では高麗人参エキス、高麗人参茶、高麗人参酒、高麗人参飴など利用法も多様化しました。高麗人参が入っていないドリンク剤を探すのが難しいぐらいです。